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1.3 例題

1.3.1 例題 1 --ファイルの新規作成

vi を使ってファイルの中身が

cal
date
who
である commands という名前のファイルを作成してみます。
  1. vi の起動法に従って,コマンド行に vi commands と 入力して,vi を起動してください。

  2. i を押してください。

    この操作によって コマンド入力モードから文字入力モードに移行しました。 これ以降,カーソル位置に文字を入力できます。

  3. ファイルに書き込む内容 (cal<ENTER>date<ENTER>who) を入力してください。 <ENTER> (エンターキー) は改行するためのキーです。 タイプミスをしてしまっても,ここでは修正しないでおきましょう。

  4. <ESC> (エスケープキー) を押してください。

    この操作によって,文字入力モードからコマンド入力モードに移行しました。

  5. ZZ (大文字の Z を2回) を押してください。 この vi のコマンドによって,3. で入力した内容がファイル commands に保存され,vi が終了してプロンプトが現れます。 うまくいかない場合,再度 4. と 5. を行ってください。
以上を終えたら,commands という名のファイルが出来上がったことを,ls コマンドを使って確認してください。 また,cat コマンドでファイルの内容を確認してください。

1.3.2 例題 2 --既存ファイルの編集

ファイル commands の内容を
cal    displays a calender
date   set date and time
に変更します。
  1. vi の起動法に従って,コマンド行に vi commands と入力して vi を起動してください。 既存のファイル commands の内容が表示されます。

    もし,画面に commands の内容が表示されなければ,ZZ を押して一旦 vi を終了し,ファイル名を確認してから,再度 vi を起動してください。

  2. 文字を追加すべき位置(cal の l の位置)までカーソルを移動します。 カーソル移動の方法は,第 1.4 節を参照してください。 l (エル) の利用がお勧めです8

  3. カーソルの右側に文字を追加するために,a を打ちます。

    これにより,文字入力モードに移行しました。 コマンド i と a の違いを第 1.4 節で確認してください。

  4. 追加すべき文字「 displays a calender」(4 個の空白に続いて display... ) をタイプします。 入力ミスは <BS> で修正できます。

  5. <ESC> を押してコマンド入力モードに戻り,date の行の行末までカーソルを移動します。

  6. a を押して文字入力モードに入り,追加すべき文字を入力します。 入力を終えたら <ESC> でコマンド入力モードに戻ります。

  7. カーソルを who の行の行頭まで移動させてください。

    これから who を削除しますが,<BS> では文字入力モードで打ち込んだばかりの文字しか消せませんので,ここでは文字削除のコマンドを使います。 まず x を押してカーソルの乗っている文字 w を消してみましょう。

    一行すべてを削除するコマンドもあります。 dd と打って,カーソルの乗っている 3 行目を消してください。

  8. 編集を終えたら ZZ を押します。変更した内容が元のファイルに保存され,vi が終了します。