GNU Emacs の説明文書では,次のキー表記を使うのが一般的です。この資料でも この表記を用います。
Windows のアプリケーションを操作するのと同様の感覚で,マウスを使っ て Emacs を操作できます。
emacs -nw
または emacs --no-windows
:
コマンドを入力したウィンドウ内で動作する。
Emacs の操作をすべてキーボードで行うことになります。
これから,Emacs の使い方を学んでいきますが,初めは 1. の方法で Emacs を起動し,マウスを使った操作 を行います。 その後は キーボード主体の Emacs 操作を練習します。 マウス操作よりもキーボード操作の方が作業効率が良いことが多いからです。 また,マウスはいつも使えるとは限りません。
それでは,コマンド行に
emacsと打って,Emacs を起動してみましょう。 図 1 のような 新しいウィンドウが開いて Emacs が起動しましたね。
なお,新しくウィンドウを生成するコマンドを & を付けずに実行したの で,コマンド行には新しいプロンプトが現れません。この状態では,コマンド行 から別のコマンドを実行することはできません。
この行に,Emacs で編集したいファイル名等を入力することもあります。 この行は,キーボードからの入力を受け付ける状態になったとき, ミニバッファ (minibuffer) と呼ばれます。
なお,X Window System における ``ウィンドウ'' (これまでウィン ドウと呼んできたもの) のことを Emacs ではフレーム (frame) と呼び ます。
次の操作を行ってみましょう。
とりあえず Emacs のカーソル位置に文字入力はできましたね。文字が入 らない場合は,マウスポインタを Emacs のウィンドウに入れてから,再 度試してください。
ウィンドウが分割 (split) され,二つのウィンドウが現れます。Emacs では,複数のウィンドウで複数のファイルを一度に編集することが可能 です。詳細は後で学びます。
予想どおりの結果になりましたね。
次に,ウィンドウ分割の操作をキーボードを使って行ってみます。
項目の右側に,括弧で囲まれた記号があります。この記号は,当該操作 をキーボードで行うためのキーを表しています。
File -> Exit Emacsを選択します。キーボード操作による場合は
C-x C-cです。
では,実際に Emacs を終了させましょう。
Emacs を使っていて良く分からない状況に陥ったときのために,次の Emacs の コマンド(キー操作)を是非覚えておいてください。
Emacs におけるコマンドの取り消し: C-g1 回押しただけでうまくいかなければ,2 回押します。
たとえば,キー操作でウィンドウを二つに分割しようと思ったけど,途中で止め たくなったとします。 ウィンドウ分割のためにまず C-x を押しますが 9, 続いて 2 を押す代りに C-g を押すと, 操作を取り消すことができます。
Emacs では,操作の途中で自動的にウィンドウが二つになることがあります。そ の場合には,ウィンドウ内に表示された指示に従って対処するか,よく分からな ければウィンドウを一つにする操作 (C-x 1 やメニューの Unsplit Window な ど) をしてください。
Emacs を emacs -nw で起動して10,以下の操作を行ってください。