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3.8 その他の操作

3.8.1 ファイル名を指定してファイルに保存

編集中のバッファの内容を,ファイル名を指定して保存するには File -> Save Buffer As... (C-x C-w) を使います。 既存のファイルをバッファに読み込んでからこのコマンドを使うと,元のファイルを異なるファイル名で保存することができますので,UNIX の cp コマンドでファイルを複写するのと同様のこともできます。

以下では,ファイル commands_file と同じ内容を持つファイル commands_copy を作ります。

  1. ファイル commands_file をバッファに読み込んでください。

  2. C-x C-w を押しましょう。

    エコー領域(ミニバッファ)にメッセージ Write file: ~/ が現わ れます。

  3. commands_copy と打って,<ENTER>を押しましょう。
この操作で新しいファイル commands_copy が作成されましたが,モード行に表示されているバッファ名も commands_copy に変ったことに注意してください。 C-x C-w を実行すると,編集中のバッファの内容が別のファイルに書き込まれるだけではなく,バッファ自体の名前も変わります。 引き続きこのバッファで編集作業をすれば,それは元の commands_file ではなく commands_copy に対してなされます。

3.8.2 Emacs 終了時のファイル保存

バッファの内容を変更したにもかかわらず,それをファイルに保存しないまま Emacs を終了しようとすると,バッファの内容をファイルに保存するかどうかを尋ねるメッセージが,ウィンドウ下部のエコー領域に表示されます16。 その場合には,保存の必要性を判断して,y, n, yes, no 等で答えてください。

例えば,第 3.9 節で紹介するチュートリアルの文書に,何か書き込みをしてから Emacs を終了しようとすると,このメッセージが現れます。 普通はチュートリアルを保存する必要がないので,Save file ... ? に対しては n を,... exit anyway? に対しては yes を打ってください。