1.2 X の起動

X アプリケーションは,画面に描いたり,マウスからの入力を受け取る機能を, 自分では持っていません。 そのため, X サーバーと呼ばれる別のプログラムにこれらの処理を依頼します。 X サーバーは X アプリケーションからの依頼に応じて, 自身が動いているコンピュータの画面に絵を描いたり, マウスからの入力を受け取って X アプリケーションに渡します 2

遠隔ログインして UNIX 機を利用しているときには, X アプリケーションが動作する remote のコンピュータ (ログイン先の UNIX 機) と, 表示や入力に使っている local のコンピュータが異なることに注意してください。

\includegraphics{remote_X.eps}
このような環境で X アプリケーションを使うには,
  1. local のコンピュータで X サーバーが動いている
  2. remote で動作する X アプリケーションは, どの X サーバーに入出力を依頼すべきかを知っている
必要があり,そのための準備作業が必要です 32 のための作業をディスプレイの指定といいます。

X アプリケーション利用のための準備手順は 「UNIX 実習用コンピュータの利用手順 (X 利用)」を参照してください。 このページには遠隔ログインの手順も併せて記載されていますので, 遠隔ログインが済んでいる場合には, X アプリケーション利用のための操作のみを行ってください。