UNIX では利用開始にあたり「自分は誰であるか」を計算機に伝え,「この装 置を利用する許可が与えられているか」を認証します。このことをログ イン (login)と呼びます。ログインに成功すれば晴れて計算機を使うことが できます。これに対して利用終了のことをログアウト (logout)と呼び ます4。
机の上に機器の使い方を記した文書があります。そのとおりに操作してみてく ださい。
画面には bow@a1sv[1] などと表示されているはずです。こ れはコマンドプロンプト (command prompt)あるいは単に プロンプト (prompt)と呼ばれるものです5。
UNIX ではプロンプトに引き続いてコマンド (command)を入力 します。 コマンドを実行するには <ENTER> を押します。date は現在の日付 と時刻を表示するように計算機に命令するコマンドです。
プロンプトが存在する行をコマンド行(command line) と呼び ます。
Command not found. 「コマンドが見つかりません」としかられます。 UNIX に date コマンドはありますが,DATE コマンドはありません。 UNIX では大文字と小文字は区別されます。
ここで入力した 10 1966 を cal コマンドの 引数 (ひきすう; argument)と呼びます。 cal コマンドは引数を指定されなければ今月の,指定されれば指定さ れた月あるいは年のカレンダーを表示します。
cal101966 というコマンドはありませんので, Command not found. としかられます。 コマンドと引数および複数の引数を区切るには空白が必要です。
プロンプトが表示されるだけで何も起こりません。
やっぱりプロンプトが表示されるだけで何も起こりません。
date コマンドのマニュアル(MANual)が表示されました。 一画面におさまりきらないため, 最終行に何やら表示されて止まっています。 <SPACE> を押すと次の画面に進みます。 終わりまでたどりつくか,q を打つと終了します。
man コマンドには,調べたいコマンドの名前(コマンド名) 等を,引数として与える必要があります。
きれいになりましたか。
計算機もお休みになるようです。
何か表示されましたか。
echo コマンドは与えられた引数を画面に表示するコマンドです 6。引数が指定されなければ何も表示されません。由緒正しき UNIX 純正コマンドはこのように必要のないことは基本的にしゃべり ません。
あなたは誰でしたか。
表示される情報には氏名のみならずユーザー名なども含まれています。 これは電子メールアドレスを調べるときに利用できます。
続いて,自分の名前に氏名の``氏''をローマ字で書いて finger を実行しましょう。``名''も試しましょう。
現在あなたと同じ計算機を使っているユーザーの情報が表示されます。
finger とほぼ同等の出力が得られました。
finger や who とよく似た出力が得られました。finger, who, w の 出力は微妙に違いますので用途に応じて使い分けましょう。
hostname コマンドはあなたが実際に使用している計算機の名前を 表示します。 あなたの目の前の端末の名前が表示されましたか。
ここで「jman コマンド名」を試してみましょう。jman コマンド が使える環境ならば,上の右欄の和訳がわかります7。jman を終了するには man コマンドと同様に q を押します。
cal displays a calendar clear terminal capability interface date display or set date and time echo write arguments to the standard output exit おしまい finger user information lookup program hostname set or print name of current host system man format and display the on-line manual pages sleep suspend execution for an interval of time w display who is logged in and what they are doing who display who is logged in whoami display effective user id
一般論として「エラーメッセージ」は注意深く読む習慣をつけましょ う。