man コマンドでオンラインマニュアルを閲覧するには,コマンド等の調べたい事 項(name)を引数に指定して,man name を実行します。例 えば man コマンド自身の使い方を知りたいときには man man とします 26 。
ユーザーが頻繁に利用する代表的なコマンドのマニュアルには日本語訳がありま す。ワークステーション室のシステムで日本語マニュアルを読むには man の代 りに jman を使います。
man あるいは jman コマンドを実行すると,マニュアルの最初のページが表示さ れた状態で止まります。これは,man や jman が内部的に more コマンドを起動 し,more がマニュアルを表示しているからです。第 4.6節で紹介したとおり,more は pager という種類 のプログラムであり,画面に納まりきれない長い文書を一画面毎に表示します 27 。man コマンドによるマニュアル閲覧の基本操作は以下のとおり ですが,さらに詳細を知りたければ more のマニュアルを見てください 28。
man [-adfhkotw] [-m machine] [-p string] [-M path] [-P pager] [-S list] [section] name ...
例えば [-P pager] は,必ずしも引数 -P は必要ではないが,-P を付 けるならば続いて pager と表現されている引数も必要であることを意味 します。man -P w3m man とすれば w3m という pager を 使ってマニュアルを閲覧できます29。
man コマンドでは name ... ですから,何を調べたいかを指定する引数 (name) を複数指定できます。 例えば man cp mv で,cp と mv のマニュアルが読めます。
SEE ALSO apropos(1), groff(1), manpath(1), more(1), whatis(1), man(7), mdoc(7)という記述があります。SEE ALSO (関連項目) には当該コマンドに関連 するマニュアルページが列挙されています。
ここでコマンドと思しき単語の後ろには「(数字)」 が書いてあります。 マニュアルページには複数のセクション (section) が存在する場合があ り,「(数字)」はそのセクションを表しています。例えば,「man (7)」 は man のマニュアルページ・セクション 7 も見てください,というこ とです。
さて,man man を実行すると,man (1) が表示されます。では,man (7) を読むにはどうしたらいいのでしょうか。man (1)の SYNOPSIS をよく見 て,実行してください。