UNIX では文書等のデータを基本的にテキストファイルとして保存します。 その理由にテキストファイルの持つ汎用性が挙げられます。 テキストファイルは,多くのコマンドやワープロ等のアプリケーションで共通に使えるファイル形式ですので, テキストファイルに対しては各種コマンドやアプリケーションによる様々な処理を施せます。
また UNIX 系の OS では,OS 自体の諸設定や各種アプリケーションの動作環境を,テキストファイルに記述することが多いです。 コンピュータプログラミングをするにもテキストファイルを作成しなければなりません。 そのため,テキストファイルを作成したり編集する道具を使えることは大切です。
さて, テキストファイルを作成したり編集するためのプログラムをテキストエディタ (text editor) といいます。 単にエディタと呼ぶことも多いです。 本章では, UNIX の標準的なエディタである vi (ヴィ・アイ) の使い方の基本を学びます2。