2.2 X の利用

X アプリケーションは,画面に描いたり,マウスからの入力を受け取る機能を, 自分では持っていません。 そのため, X サーバーと呼ばれる別のプログラムにこれらの処理を依頼します。 X サーバーは X アプリケーションからの依頼に応じて, 自身が動いているコンピュータの画面 (display) に何かを出力し, マウス (mouse) やキーボード (keyboard) からの入力を受け取って X アプリケーションに渡します 10

遠隔ログインして UNIX 機を利用しているときには,X アプリケーションが動作する remote のコンピュータ (ログイン先の UNIX 機) と,表示や入力に使っている local のコンピュータ (Windows XP 機) が異なることに注意してください。 このような環境で X アプリケーションを使うには,次のことが必要です。

  1. local のコンピュータで X サーバーが動いている。
  2. remote のコンピュータで動作する X アプリケーションが, どのコンピュータで動いている X サーバーに入出力を依頼すべきかを知っている。
\includegraphics{remote_X.eps}

函館校内の教育用計算機から X アプリケーションを利用するための準備手順は 「UNIX 実習用コンピュータの利用手順」を参照してください。

なお,この操作は X サーバーが無ければできません。 それに対して,これまでのキーボードと文字画面での操作は,X サーバーが使えない環境でも行えるので,汎用性に優れた操作法であることを強調しておきます。