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4.1 ディレクトリ間のファイルの移動と複写 -- mv, cp

前の資料では, mv と cp の引数にファイル名を与えてファイル名の変更とファイルの複写を行いましたが, mv や cp の最後の引数に既存のディレクトリ名 directory を指定すると,mv と cp は次のとおり動作します。
mv file directory
-- filedirectory に移動する
cp file directory
-- filedirectory に,同じ名前のファイルとして複写する
directory として ... を指定することも可能です。 なお,mv の場合,file としてディレクトリ名を与えれば, ディレクトリを別のディレクトリに移動することもできます7

4.1.1 練習

  1. 準備
    1. カレントディレクトリをホームディレクトリにするために, cd コマンドを引数無しで実行してください。

    2. ホームディレクトリに通常のファイル now はありますか? 中身はどうなっていますか?

      ファイル now が無ければ date > now で作成してください。

    3. ディレクトリ tmp がホームディレクトリに存在することを ls -F で確認してください。

  2. ファイルの移動

    1. ファイル now をディレクトリ tmp に移動します。 mv now tmp を実行してください。

    2. ls を実行して,ホームディレクトリから now が無くなったことを確認しましょう。

    3. ls tmp を実行して,ディレクトリ tmp に now が存在することを確認しましょう。

    4. カレントディレクトリを tmp に変更してから, ファイル now の内容を見てみましょう。 now はディレクトリ tmp に移動できていますね。

  3. ファイルの複写
    1. ディレクトリ tmp のファイル now を親ディレクトリ (ホームディレクトリ)に複写します。 cp now .. を実行してください。

    2. ls を実行して, カレントディレクトリ (tmp) に now が残っていることを確認しましょう。

    3. カレントディレクトリ (tmp) のファイル now の内容を見てみましょう。

    4. カレントディレクトリを親ディレクトリ (ホームディレクトリ) に変更して, 複写した now の内容を見てみましょう。