GNUPLOT によるデータのプロット
1. GNUPLOT の使い方
GNUPLOT というアプリケーションを使うと,テキスト形式の数値データを簡単にグラフで表示できます。
1.1. 起動
スタートメニューからの起動や, マウスでファイル(wgnuplot.exe)をダブルクリックしての起動が可能です。
PATH の設定が適切になされていれば, 描画したいファイルが存在しているディレクトリ(フォルダ)をカレントディレクトリにして, コマンド
gnuplot あるいは wgnuplot
を実行して起動することもできます。 Windows の場合には,コマンド wgnuplot の方がいいでしょう。
1.1.1. データファイルと GNUPLOT の作業ディレクトリが異なる場合の注意
描画したいデータファイルと,GNUPLOT の作業ディレクトリ(カレントディレクトリ)が 異なっていると,ファイル名でデータファイルの読み込みができずに混乱します。
スタートメニューから gnuplot を起動した場合や, データファイルとは異なるフォルダにある wgnuplot.exe をマウスで起動すると, この状況になりますので, その場合,必ず「移動 (Change Directory)」ボタン(フォルダの絵のボタン)を使って, データファイルのフォルダを作業ディレクトリにしてください。 cd コマンドも使えます。 作業ディレクトリを確認するコマンドは pwd です。
1.2. グラフの描画
さて, GNUPLOT では,グラフ表示の形式を指定してから plot という GNUPLOT のコマンドを打つことでグラフを描画します。 例えば, 母音の波形が file.txt に入っているとき, これを折れ線グラフで描画するには,GNUPLOT を起動してから,
set style data lines plot "file.txt"
とします。
x 軸の描画範囲を,例えば 0 から 100 に変更するには
plot [0:100] "file.txt"
のようにします。または,
set xrange [0:100] replot
でも構いません。一度,set コマンドを使って設定を行うと,設定を変更しない 限り,その設定値は plot コマンドでのグラフ表示に反映されます。 replot は,一番最近に行った plot コマンドを再実行するコマンドです。
1.3. 終了
GNUPLOT の終了は
quit あるいは exit
です。