9. 報告文書の作成練習
1. 今回の目的
- 統計資料に基づく図表を含んだレポートを自分で作成できるようになる。
2. 課題
2.1. 課題
厚生労働省の厚生労働統計に毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査)というものがあり,「調査の結果」の統計表一覧(e-Stat のページ)には,年末賞与を事業所規模および産業別に調べたデータなどがあります。 厚生労働統計のデータを使い,前回資料の最後に作成したような,複数の節から構成される,図表の入った文章(簡潔なレポート)を作成してください。 例えば,規模が 500 人以上の事業所についてのみ,産業(記号 D から R で表されている大分類)や年によって,夏期賞与や年末賞与がどのように異なるかを調べるための図や表を作り,そこから読み取れることを文章でまとめ,できるだけ自分の考え(考察)を含めて文章を作ってください。
- この課題では,文書に必ず図(適当なグラフ)を入れてください。表は必須ではありません。
- 政府統計(e-Stat)のデータを利用するにあたっては,e-Stat の各ページの最下部にある「利用規約」を読んでください。ここに出典の記載方法も記されていますので,前回の資料も確認しながら,出典を記してください1。
- 目次は不要ですが,複数ページになる場合にはページ番号を入れてください。題目と提出日,氏名は記入してください。
2.2. 手順例
- 例えば,年末賞与を事業所規模および産業別に調べたデータのページから,過去 5 年分程度を目処に「事業所規模 500 人以上の結果」の Excel データをファイルに保存する(ページ右側のボタンでダウンロードできる)。
次の表のように,各年のデータを一つのワークシートにまとめる。そのために Excel を新しく起動し,各年の Excel ファイルから必要部分をコピーして貼り付ける。必要に応じて平均等も計算してみる。
- 表を元に適当なグラフを作ってみて,データの様子を観察する。異なる事業所規模のデータを使って比較したり,夏期賞与と比べる等をしてもよい。 グラフの種類によっては,グラフを右クリックして「データの選択」から「行/列の入れ替え」の操作をしてみるとよい場合がある。
- 文章にどのようなことを記述するかを考える。グラフが見にくければ,不要な産業をグラフ表示しない(ワークシートから削除など)のもよい。
- Word を起動して必要な図表の掲載と文章の記述を行う。出典(作成者や URL 等)の記載漏れに注意。
2.3. ファイル提出
次のファイルを提出してください。
- 作成した Excel ファイル
- 作成した Word ファイル
- Word で作った PDF ファイル(次節参照)
2.3.1. PDF ファイルの作成方法
Word の「ファイル」タブから「エクスポート」を選択し,「PDF/XPF の作成」ボタンを押す。 または, 「名前を付けてファイルを保存」する操作において,ファイルの種類として PDF を選択する。
脚注:
1
利用規約には,「数値データ、簡単な表・グラフ等は著作権の対象ではありませんので、これらについては本利用ルールの適用はなく、自由に利用できます。」との記載はありますが,練習ですので,出典を記してください。