10. プレゼンテーションソフトウェアの利用
目次
1. 今回の目的
- スライドへの文字入力や図表・図形の挿入,デザインの選択ができる。
- プレゼンテーションに適した良いスライドを作成できる。
2. PowerPoint の使い方
2.1. プレゼンテーションソフトウェアについて
コンピュータを使って口頭発表・説明(プレゼンテーション;略してプレゼンと呼ぶことがある)を行うためのアプリケーションとして, プレゼンテーションソフトウェアがあります。 ここでは Microsoft Office PowerPoint 2016 (以下,PowerPoint と呼ぶ) を使います1。
2.2. 基本操作
2.2.1. 起動
Windows のスタートメニューから起動できます。 この授業では「新しいプレゼンテーション」を選んでスライド作成を始めます。
2.2.2. タイトルスライド
以下を入力しましょう。
- タイトル: PowerPoint の使い方
- サブタイトル: 学生番号と氏名
2.2.3. 「タイトルとコンテンツ」スライドでの文字入力
2.2.4. プレゼンテーション用のスライド表示
プレゼンテーション時には,作成したスライドを画面全体表示(スライドショー)します。操作を試しましょう。
- 開始 : 「スライドショー」タブ → 「最初から」や「現在のスライドから」
- 終了 : キーボード操作でスライドショーを終えるには Esc(エスケープ)キー2
2.2.5. スライド作成の注意など
- 口頭発表用のスライドは視覚に訴えるように作ります。長い文章を書くのは控えましょう。
- できるだけ図に
- さもなくばキーワードで箇条書き
- 「1スライドに1テーマ」が原則です。
- PowerPoint ウィンドウ下部の「ノート」を押すと,口頭発表時のためのメモを書き込めます3。
2.2.6. ファイルへの保存とファイル形式
- スライドをファイルに保存する際の標準のファイルの種類は,拡張子が pptx の「PowerPoint プレゼンテーション」ファイルです。
- ファイルへの上書き保存は,キーボードから Ctrl-s でも行えます。
2.3. その他
2.3.1. 「ホーム」タブでの基本操作
- 「新しいスライド」ボタンによるスライドの追加
- 「レイアウト」ボタンによるスライドのレイアウト変更
- フォントや文字の大きさ・色などの変更
- 「図形」ボタンからの図形描画
図2: ホーム タブ
2.3.2. スライドデザインの選択
- 「デザイン」タブから
2.3.3. 図表などの挿入
- クリップボードからの貼り付け
- (他の)アプリケーション上の図をコピーして貼り付け (copy and paste)
- (他の)アプリケーションから図をマウスでドラッグ
- 画像ファイルの挿入
- 「挿入」タブ -> 「画像」ボタン
- (エクスプローラで表示した)フォルダ内の図のファイル(アイコン)をマウスでドラッグ
- 他のオブジェクトの挿入
- 「挿入」タブ -> 「メディア」ボタン
- Windows に付属の音のメディアファイルが
C:\Windows\Media
フォルダ(エクスプローラでは「PC」の中の「ローカルディスク(C:)」の中の「Windows」の中の「Media」)にあるので 4 ,スライドへの挿入を試すとよい
- Windows に付属の音のメディアファイルが
- 「挿入」タブ -> 「メディア」ボタン
2.3.4. アニメーションの設定
品良く上手く使うと効果的です(多用は嫌われます)。
- 「アニメーション」タブ
- アニメーション効果を付与する文字や図などを選んで「アニメーション」欄から設定
- 試すのは「プレビューボタン」
- 細かな設定は「アニメーションウィンドウ」
- 【動画】図形の挿入とアニメーション
3. 課題
- 「2 パワーポイントの使い方」で作成した PowerPoint のファイルを,指示に従って提出してください。
- 資料「10. 報告文書の作成練習」の課題の内容を口頭発表することを想定したスライドを作成して提出してください。
脚注:
1
口頭での発表や説明には,プレゼンテーションソフトウェアに限らず,様々なソフトウェアが使えます。
2
Esc キーはキーボードの左上の隅にあり,一般に現在行っている操作を止めるために使われるキーです。PowerPoint に限らず,いろいろなアプリケーションで操作の中止に使えるので覚えておくとよいです。例えば,日本語入力での漢字変換時(スペースバー押下後)に Esc を押してみましょう。
3
ノート PC に液晶プロジェクタなどを接続し,2画面で拡張表示する状態でスライドショーを開始すると,プロジェクタなどでスライドを表示しながら,ノート PC 側ではノート等を表示できます。
4
エクスプローラによる操作については,「資料 3. ファイル操作の基本」の「2.1. フォルダと階層構造」を参照