3. ファイル操作の基本
目次
1. ファイル
1.1. ファイルとは
- 一般に作業の結果等をコンピュータに保存するにはファイルを使います。
- ファイルへの保存の際には,ファイルに名前をつける必要があります。 ファイル名としては,ファイルの内容がすぐにわかるような名前が望ましいです。
1.2. ファイルを扱う Windows のツール:エクスプローラー
- Windows のコンピュータでファイルの操作を行うツールとして,エクスプローラーがあります1。
- 起動方法
- いくつかの方法があり,Windows の設定によっても異なるため,「エクスプローラ Windows10」などのキーワードで検索して,自分の PC で使える方法を調べて試すとよいです。
- 例えば,https://askpc.panasonic.co.jp/beginner/guide/ten02/2018.html に方法と起動後の画面が紹介されています。
- どの PC でも共通に使えるであろう起動方法の一つは,画面左下(タスクバーの最も左)のスタートボタンを右クリックして,「エクスプローラー」をクリックです。
- 本学の教育用コンピュータでは,デスクトップ上に「PC」アイコンがあり,これをダブルクリックするとエクスプローラーが起動して,PCフォルダが開きます。
- いくつかの方法があり,Windows の設定によっても異なるため,「エクスプローラ Windows10」などのキーワードで検索して,自分の PC で使える方法を調べて試すとよいです。
- 「ドキュメント」や「ダウンロード」などを普通に開く操作は,エクスプローラーを使って,これらのフォルダを開いていることになります。
1.3. 本学の教育用コンピュータにおけるファイルの保存場所
- 本学の教育用コンピュータでは,利用者のファイルを保存する場所として次の3つがあると考えてください。
- ホームディレクトリ(H ドライブ; H:)
- ドキュメント
- 外部記憶媒体(USBメモリやCD-Rなど)
- ここで,1 と 2 は,どの教育用コンピュータからでも利用できる,各利用者専用のファイルの保存場所です 2。
- 外部記憶媒体を用いる場合はコンピュータウィルスに注意してください。 他のコンピュータで利用したり,他の人が使っていた外部記憶媒体を使うときなどには特に注意が必要です。
- 本学の教育用システムでは,上記以外の場所に大きなサイズのファイルを置くと,消失したり,コンピュータ利用時に不具合が発生する可能性があります。
- 上記の他に Google ドライブなどのクラウドサービスにファイルを保存することもできます。
1.4. 拡張子の表示設定
Windows の既定 (default) の設定では,ファイルの拡張子(ファイルの種類を表す,ファイル名最後の . に続く部分)が表示されません。 このままだとセキュリティや利用上の問題が起こる可能性があるので,すべてのフォルダで拡張子が表示されるように設定しておきましょう。 次の操作をしてください(図1参照)3。
- エクスプローラーを起動し,「表示」タブをクリックする。
- 「表示」タブ右側の「ファイル名拡張子」にチェックを入れる。
図1: ファイル拡張子の表示設定
2. フォルダの階層構造とファイル操作
2.1. フォルダと階層構造
所有するファイルの数が多くなってくると,重複しない適切なファイル名を考えたり,使いたいファイルを探すのが大変になってきます。 そのような場合,ファイルを入れるフォルダを複数作成しておき,適当なフォルダにファイルを入れて整理するのが普通です。
フォルダの中には,さらにフォルダを作ることができます。 この仕組みを利用すると,ファイルを大分類・中分類・小分類のように,階層的に分類して整理できます。 これをフォルダの階層構造(木構造)と呼びます。
エクスプローラーを起動すると図1のようなウィンドウが開きますが,その左側の枠(図1ではクイックアクセスが選択されている)から「PC」フォルダを見つけてクリックしてください。
ウィンドウの右側には「デバイスとドライブ」として,コンピュータから利用可能な外部記憶装置が表示されます。 Windows では各装置をドライブとして区別します4。 ドライブの名前をドライブ名といい,A から Z のアルファベットが使われます。 ドライブ毎に物理的なフォルダ(ディレクトリ)を階層的に作成することができます。
エクスプローラーのウィンドウの左側の「PC」の左側が「>」になっていれば,「>」をクリックしてください。図2のような表示になり,PC の中にどのようなものがあるかを階層的に表示できます。
例えば,Windows では一般的に,コンピュータに内蔵されたハードディスクドライブは C ドライブ(C: と表記)となり,その中には Windows が動作するのに必要なファイルや,アプリケーションソフトウェアのためのファイルがあるのを見ることができます。適宜「>」をクリックして観察してください。
図2: PC 配下のフォルダ階層例
2.2. ファイル操作
ファイルやフォルダの作成・複写・移動・名前変更などの操作をファイル操作と呼びます。
Windows でのファイル操作の方法はたくさんありますので,ここでは具体的な操作法の紹介は略しますが, 「Windows10(もしくは自分の使っている OS 名) ファイル操作 Tips」などのキーワードで Web 検索すると,いろいろと便利な方法があることがわかります。 正確(誤りがない)で効率の良い(素早い)ファイル操作の方法を身につけると,コンピュータをうまく使いこなすことができます。
2.3. 練習
2.3.1. ファイルの作成・保存
- 教育支援総合システム (LiveCampusU) にログインし,「関連リンク」の「操作マニュアル集」から, <北海道教育大学情報セキュリティポリシー>の「電子メール利用ガイドライン」および「情報システム利用者パスワードガイドライン」をダウンロードしてください。ファイル名は「email_guideline.pdf」および「pass_guideline.pdf」のまま変更せずに保存してください。
- この授業の資料「2. 電子メールとタッチタイプ」に含まれる「メール送受信の概念図」を保存(ファイル名: mailtransfer.png)してください。Web ブラウザで資料を開き,図の箇所を右クリックすると保存のためのメニュー項目があるはずです。
2.3.2. フォルダの作成とファイルの移動
保存した二つのファイルを,フォルダを作成してそこに移動することによって,下の図のように整理しましょう。 図において,johokiki,guideline, tmp は作成するフォルダです。guideline と tmp は johokiki フォルダの中に作ります。 さらに図のように,guideline と tmp の中に保存したファイルを入れます。
johokiki を作成する場所(フォルダ)は任意ですが,「ドキュメント」フォルダの中がいいでしょう。 「ドキュメント」フォルダをエクスプローラーで開いておき(ウィンドウ左側でドキュメントをクリック),ウィンドウの右側で「右クリック -> 新規作成 -> フォルダー」とすればドキュメントフォルダの中に新しいフォルダを作成できます。フォルダの名前を johokiki としてください。さらにそのなかに guideline と tmp のフォルダを作り,それぞれのフォルダの中に下の図のように保存したファイルを入れます。
johokiki | +- guideline | | | +- email_guideline.pdf | | | +- pass_guideline.pdf | +- tmp | +- mailtransfer.png
2.3.3. ファイル提出
作成したフォルダ・ファイルの階層構造を zip ファイル 5 にしたものを提出してください。
zip ファイルの作り方
エクスプローラーのウィンドウから,作成した johokiki をマウスで右クリックし,現れたメニュー(コンテキストメニュー)の「送る」の中の「圧縮(zip形式)フォルダー」をクリックします。 johokiki.zip というファイルが作成されます。
提出方法
教育支援総合システム (LiveCampusU) の「課題・アンケート提出」から,作成した johokiki.zip を提出してください。
脚注:
Internet Explorer (Web ブラウザ)とは別物です。
例えば,スタートメニュー(の「Windowsシステムツール」内)やデスクトップから「PC」等を開けばわかりますが,ホームディレクトリ(H:)は「ネットワークの場所」(ネットワークを使って参照可能な別のコンピュータ)にあります。 本校の教育用システムでは,ドキュメントの実体は H: 内のフォルダなので,どのコンピュータからでも自分のものを使えます。
ファイル名等の表示方法の詳細は,表示タブ右側の「オプション」から変更することができます。
同じ装置を複数のドライブに分けて使うこともあります。
zip ファイルとは,ファイルやフォルダをまとめて圧縮して一つにしたファイルです。このようなファイルをアーカイブ (archive) や書庫ファイルなどと呼びます。