- cat コマンドを使ったファイルの作成
cat コマンドの使い方をもう少し詳しく見てみましょう。
cat コマンドは,引数にファイル名が与えられると,そのファイルを読み込んで,内容を標準出力に出力します。
一方,引数にファイル名が与えられなければ,標準入力から読み込みこんだものを,そのまま標準出力に出力します。このことに注意して,次の操作を行ってください。
- 引数を何も与えずに cat コマンドを実行してください。
cat コマンドが標準入力つまりキーボードからの入力を待っている状態になります。
- ここで,キーボードから hakodate と打ち込んで <ENTER> を押しましょう。
すると,今打ち込んだ hakodate の次の行に,もう 一行 hakodate が表示されます。
これは cat コマンドが標準出力を通じて画面に出力したものです。
- さらにキーボードから sapporo と打ち込んで <ENTER> を押し, 結果を観察してください。
- cat コマンドへの入力を CTRL-d で終了させてください。
cat の実行が正常に終了してプロンプトが現れます。
- さて,cat コマンドを用いて,中身が
hakodate
であるファイルを作成してください。ファイル名は mycampus とします。
- cat コマンドを使ったファイルの複写
cat コマンドは,引数にファイル名を与えて実行すると,そのファイルの内容を標準出力に出力します。
cat の標準出力をリダイレクトすることによって mycampus と同じ内容を持つファイル mycampus2 を作りましょう。
- cat コマンドを使ったファイルの連結
cat コマンドは,引数に複数のファイル名を与えて実行すると,与えられたファイルの内容を連結 (conCATenate) して,標準出力に出力します。
- まず,このことを確かめるために
cat campus mycampus
を実行してみましょう。
- 次に,ファイル campus と mycampus の内容を連結したファイル
campus_mycampus を作りましょう。
- uniq コマンドを使った重複除去
uniq コマンドは,連続した重複行から重複を取り除くためのコマンドです。
uniq file の形式で実行すると,uniq は file の内容を直接読み込みますが,file を略すと標準入力から読み込みます。
- まず,sort コマンドを使ってファイル campus_mycampus の内容を並べ替え,それをファイル campus_mycampus_s に入れてください。
- uniq コマンドの標準入力に,リダイレクトを使ってファイル campus_mycampus_s の内容を与え,uniq の動作を確認してください。
次にファイル campus_mycampus を与えた場合との違いを確認してください。
- sort と uniq コマンドのパイプラインを使って campus_mycampus の内容を並べ替えるとともに,重複行を取り除いて出力してください。