1. cat コマンドを使ったファイルの作成

    cat コマンドの使い方をもう少し詳しく見てみましょう。

    cat コマンドは,引数にファイル名が与えられると,そのファイルを読み込んで,内容を標準出力に出力します。 一方,引数にファイル名が与えられなければ,標準入力から読み込みこんだものを,そのまま標準出力に出力します。このことに注意して,次の操作を行ってください。

    1. 引数を何も与えずに cat コマンドを実行してください。 cat コマンドが標準入力つまりキーボードからの入力を待っている状態になります。

    2. ここで,キーボードから hakodate と打ち込んで <ENTER> を押しましょう。 すると,今打ち込んだ hakodate の次の行に,もう 一行 hakodate が表示されます。 これは cat コマンドが標準出力を通じて画面に出力したものです。

    3. さらにキーボードから sapporo と打ち込んで <ENTER> を押し, 結果を観察してください。

    4. cat コマンドへの入力を CTRL-d で終了させてください。 cat の実行が正常に終了してプロンプトが現れます。

    5. さて,cat コマンドを用いて,中身が
      hakodate
      であるファイルを作成してください。ファイル名は mycampus とします。

  2. cat コマンドを使ったファイルの複写

    cat コマンドは,引数にファイル名を与えて実行すると,そのファイルの内容を標準出力に出力します。 cat の標準出力をリダイレクトすることによって mycampus と同じ内容を持つファイル mycampus2 を作りましょう。

  3. cat コマンドを使ったファイルの連結

    cat コマンドは,引数に複数のファイル名を与えて実行すると,与えられたファイルの内容を連結 (conCATenate) して,標準出力に出力します。

    1. まず,このことを確かめるために
      cat campus mycampus
      を実行してみましょう。

    2. 次に,ファイル campus と mycampus の内容を連結したファイル campus_mycampus を作りましょう。

  4. uniq コマンドを使った重複除去

    uniq コマンドは,連続した重複行から重複を取り除くためのコマンドです。 uniq file の形式で実行すると,uniq は file の内容を直接読み込みますが,file を略すと標準入力から読み込みます。

    1. まず,sort コマンドを使ってファイル campus_mycampus の内容を並べ替え,それをファイル campus_mycampus_s に入れてください。

    2. uniq コマンドの標準入力に,リダイレクトを使ってファイル campus_mycampus_s の内容を与え,uniq の動作を確認してください。 次にファイル campus_mycampus を与えた場合との違いを確認してください。

    3. sort と uniq コマンドのパイプラインを使って campus_mycampus の内容を並べ替えるとともに,重複行を取り除いて出力してください。