2.2 カレントディレクトリ

コマンド操作でファイルやディレクトリを扱うときに必要な概念として, カレントディレクトリ (current directory; current は「現在の」,「現行 の」という意味) 3 があります。 カレントディレクトリは文字通り,現在使っているディレクトリを意味する用語です。

例えば,ls を引数無しで実行して表示されるのは, カレントディレクトリに存在するファイルの名前です。 また,cp や mkdir 等のコマンドに ファイル名やディレクトリ名を与えると, コマンドが処理するのはカレントディレクトリ内のファイルやディレクトリとなります4

ユーザーがログインしたときのカレントディレクトリはホームディレクトリです。 これまで,ファイルやディレクトリがホームディレクトリに作成されたのはそのためです。