2. ファイル操作の基本
目次
1. ファイル
1.1. ファイルとは
- 一般に作業の結果等をコンピュータに保存するにはファイルを使います。
- ファイルへの保存の際には,ファイルに名前をつける必要があります。 ファイル名としては,ファイルの内容がすぐにわかるような名前が望ましいです。
1.2. ファイルを扱う Windows のツール:エクスプローラー
- Windows のコンピュータでファイルの操作を行うツールとして,エクスプローラーがあります。
- 起動方法
- いくつかの方法があり,Windows の設定によっても異なるため,「エクスプローラ Windows11」などのキーワードで検索し,設定の変更方法などの詳細も含め,調べて試すとよいです。
- どの PC でも共通に使えるであろう起動方法の一つは,画面左下(タスクバーの最も左)のスタートボタンを右クリックして,「エクスプローラー」をクリックです。 あるいは,通常はタスクバーにエクスプローラー起動のためのフォルダが描かれたアイコンがあります。
- 「ドキュメント」や「ダウンロード」などを普通に開く操作は,エクスプローラーを使って,これらのフォルダを開いていることになります。
1.3. 拡張子の表示設定
Windows の既定 (default) の設定では,ファイルの拡張子(ファイルの種類を表す,ファイル名最後の . に続く部分)が表示されません。 このままだとセキュリティや利用上の問題が起こる可能性があるので,すべてのフォルダで拡張子が表示されるように設定しておきましょう。 次の操作をしてください(図1参照)1。
- エクスプローラーを起動し,「表示」-> 「表示」 -> 「ファイル名拡張子」にチェック
図1: ファイル拡張子の表示設定
2. フォルダの階層構造とファイル操作
2.1. フォルダと階層構造
所有するファイルの数が多くなってくると,重複しない適切なファイル名を考えたり,使いたいファイルを探すのが大変になってきます。 そのような場合,ファイルを入れるフォルダを複数作成しておき,適当なフォルダにファイルを入れて整理するのが普通です。
フォルダの中には,さらにフォルダを作ることができます。 この仕組みを利用すると,ファイルを大分類・中分類・小分類のように,階層的に分類して整理できます。 これをフォルダの階層構造(木構造)と呼びます。
エクスプローラーを起動すると図1のようなウィンドウが開きますが,その左側の枠から「PC」フォルダを見つけてクリックしてください。
ウィンドウの右側には「デバイスとドライブ」として,コンピュータから利用可能な外部記憶装置等が表示されます。 Windows では各装置をドライブとして区別します2。 ドライブの名前をドライブ名といい,A から Z のアルファベットが使われます。 ドライブ毎に物理的なフォルダ(ディレクトリ)を階層的に作成することができます。
エクスプローラーのウィンドウの左側の「PC」の左側が「>」になっていれば,「>」をクリックしてください。 PC が展開され,PC の中にどのようなものがあるかを階層的に表示できます。
例えば,Windows では一般的に,コンピュータに内蔵されたハードディスクドライブは C ドライブ(C: と表記)となり,その中には Windows が動作するのに必要なファイルや,アプリケーションソフトウェアのためのファイルがあるのを見ることができます。適宜「>」をクリックして観察してください。
2.2. ファイル操作
2.3. 練習
2.3.1. ファイルの作成・保存
- 教育支援総合システム (LiveCampusU) にログインし,「関連リンク」の「操作マニュアル集」から, <北海道教育大学情報セキュリティポリシー>の「電子メール利用ガイドライン」および「情報システム利用者パスワードガイドライン」をダウンロードしてください。ファイル名は「email_guideline.pdf」および「pass_guideline.pdf」のまま変更せずに保存してください。
- この資料の図1「ファイル拡張子の表示設定」の画像を保存(ファイル名: disp_file_ext.png)してください。ページ上で図の箇所を右クリックすると保存のためのメニュー項目があるはずです。
2.3.2. フォルダの作成とファイルの移動
保存した二つのファイルを,フォルダを作成してそこに移動することによって,下の図のように整理しましょう。 図において,johokiki,guideline, tmp は作成するフォルダです。guideline と tmp は johokiki フォルダの中に作ります。 さらに図のように,guideline と tmp の中に保存したファイルを入れます。
johokiki を作成する場所(フォルダ)は任意ですが,「ドキュメント」フォルダの中がいいでしょう。 「ドキュメント」フォルダをエクスプローラーで開いておき(ウィンドウ左側でドキュメントをクリック),ウィンドウの右側で「右クリック -> 新規作成 -> フォルダー」とすればドキュメントフォルダの中に新しいフォルダを作成できます。フォルダの名前を johokiki としてください。さらにそのなかに guideline と tmp のフォルダを作り,それぞれのフォルダの中に下の図のように保存したファイルを入れます。
johokiki | +- guideline | | | +- email_guideline.pdf | | | +- pass_guideline.pdf | +- tmp | +- disp_file_ext.png
3. クラウドサービスを使ったファイルの共有
複数の PC やタブレットなどのデバイスから同じ内容ファイルを使いたい場合,クラウドサービスを使ったファイルの共有が便利です。 なお,クラウドサービスを利用すると,ファイル(データ)を外部に預けることになりますので,機密上の問題などが生じる恐れがあるならば,外部記憶媒体(USBメモリや外付けHDDなど)やプライベートなサーバを使ったファイルの共有も考えられます。
さて,本学では Microsoft と Google のクラウドサービスが利用可能ですが,ここでは Google ドライブを使ってみます。 Web ブラウザで Google のサイト(Google Classroom などでよい)にアクセスし,大学のアカウント(メールアドレス)で Google にログインした状態にして,Google アプリのメニューからドライブを開いてみましょう。
エクスプローラで表示しているファイルのアイコンを,Web ブラウザで開いている Google ドライブのページにドラッグすると,PC 内のファイルを簡単に Google ドライブにコピーできます。Google ドライブ内でも PC 内と同様に階層的なフォルダの構造を使ってファイルを整理することができます。
Google ドライブをはじめとするクラウドサービスでは,ファイルを他の人と共有することも簡単にできますが,意図せずに不特定の人に情報を公開することがないよう,操作には十分に気をつけてください。
本学で利用できるクラウドサービスの利用方法は,教育支援総合システム (LiveCampusU) の「関連リンク」の「操作マニュアル集」(学生・教職員用マニュアル等)の「クラウドサービス関連」に記載されていますので,参照してください。
4. ファイル提出
今回の授業では, 2.3 練習 で作成したフォルダ・ファイルの階層構造を zip ファイルにしたものを提出してください。 zip ファイルとは,ファイルやフォルダをまとめて圧縮して一つにしたファイルです。このようなファイルをアーカイブ (archive) や書庫ファイルなどと呼びます。
zip ファイルの作り方
エクスプローラーのウィンドウから,作成した johokiki をマウスで右クリックし,現れたメニュー(コンテキストメニュー)の「圧縮先…」の中の「ZIPフォルダー」をクリックします。 johokiki.zip というファイルが作成されます。
提出方法
作成した zip ファイルのファイル名を
学籍番号_johokiki.zip
に変更してください。 このファイルを,授業での指示に従って提出してください。