2. パスワード変更・電子メール・タッチタイプ

目次

1 目的

  • パスワードの適切な扱い方,および,安全なパスワードの作り方を知り,本学から与えられたアカウントのパスワードを変更できるようになる。 (1-4) 1
  • 電子メールを使う上での注意事項を理解する。 (1-5)
  • 生涯メールシステムを利用して電子メールの送受信ができるようになる。 (1-6)
  • タッチタイプの方法を知り,タッチタイプの練習ができるようになる。 (1-1)

2 パスワード変更

2.1 安全なパスワードとは

みなさんには,本学アカウントの通知書によって初期パスワードが与えられていますが, 初期パスワードをそのまま使い続けることは,セキュリティ面で好ましいことではありません。 そこで,自分でパスワードを考えて,パスワード変更をする必要があります。 ただし,変更するパスワードはできるだけ強固で,他人に破られにくいものとしなければなりません。

安全なパスワードに求められる要件として,以下のことが挙げられます。

  • 安易な文字列としない(1234, password, qwerty 等)
  • ユーザー名(ユーザーID)をパスワードに含めない
  • 電話番号や誕生日など,個人情報を基にした文字列は使用しない
  • 辞書に載っている単語や固有名詞をそのまま使わない
  • アルファベットの大文字・小文字,数字,記号を混ぜる
  • 長いパスワードが望ましい(8 文字以上; あまり長いとシステムが受け付けない恐れがあるので 16 文字までが目安)
  • 複数のサービスで同じパスワードを使い回さない
  • 覚えやすいものにする

また,パスワードは

  • 定期的に変更することが望ましい

です。

本学にはパスワードに関するガイドラインがあります。 大学教育情報システムの「お気に入り」の 「情報セキュリティポリシー」の中の 「情報システム利用者パスワードガイドライン」 から閲覧できますので,後で一読しておきましょう。

2.2 新しいパスワードを考える

パスワードは先に挙げた要件を全て満たす必要がありますが, そのようなパスワードを考えるのはなかなかに大変ですので,作り方の例を紹介しましょう。 これをヒントに自分なりのパスワードの作成方法を考えてみるとよいでしょう。 もちろん,ここに掲載されたパスワードの例を,そのまま自分のパスワードにするのは論外です。

2.2.1 方法 1 (JPCERT/CC REPORT 2004-11-04 【今週の一口メモ】)

覚えやすいフレーズを元にパスワードを作っていく方法です。

I like to play basketball.
==> I l!ke 2 play Basket ball .
==> I l!   2 p    B      b    .
==> Il!2pBb.

2.2.2 方法 2 (参考: IPA チョコっと+パスワード)

覚えやすい単語等を元に,ことば遊びでパスワードを作っていく方法です。

Chocolate
==> Chokore-to
==> Choko0-10?

これらの方法で使われる文字の置き換えには, S と $ 記号の入れ替え,0 (ゼロ) と O または o (オ―) の入れ替え,1 (いち) と l (エル) の入れ替え,2 と Z または z の入れ替えなどがあります。 ただし,あまり一般化されたルールだと想像されやすくなりますので,独自な置き換えを考えるとよりよいです。

2.3 パスワードポリシー

システムのパスワードには,パスワードポリシーと呼ばれるパスワードが満たすべき具体的なルールが定められていることがあります。 それに反するパスワードを設定しようとしても,システムが受け付けないことがありますから,パスワードを変更する際にはパスワードポリシーを確認することを勧めます。

2.4 パスワードの変更

本学アカウント(教育用 PC や大学教育情報システム等)のパスワード変更を行いますので,新しく設定するパスワードを考えてください。 パスワードは人の目につく場所や,紛失する可能性のあるものに記録しないでください。

この授業でのパスワード変更は次の手順で行ってください。

  1. まず,大学教育情報システムに,現在のパスワードでログインします。
    • 学内からのアクセスの場合,Web ブラウザで,本学(全キャンパス)の公式 Web サイト(http://www.hokkyodai.ac.jp/)から「在学生の方」->「大学教育情報システム」とたどればよいのでしたね。
  2. 大学教育情報システムにログインできたら,「個人情報」メニューの中の「パスワード変更」から,パスワードを変更してください。
    • この方法については,冊子で配付された「大学教育情報システム使用マニュアル」または大学教育情報システムにログインした画面左下の「お気に入り」内の「操作マニュアル」に記述されています。
    • 本学(全キャンパス)の公式 Web サイトから「在学生の方」->「統合認証パスワード変更」とクリックし,現在のユーザー名とパスワードでログインしてから,パスワードを変更することもできますが,この方法は必要に応じて後で試してください。
  3. この授業では,次章の電子メールの実習の際に,大学教育情報システムにログインし直して,パスワードが変更されたことを確認します(複数の利用者が一斉にパスワード変更を行うので,システムに負荷がかかり処理が遅れる可能性があるためです。普段は,パスワード変更を行ったら,すぐに新しいパスワードが有効になったかを確かめてみてください)。 また,ある程度の時間をおいてから(授業終了頃または終了後),新しいパスワードでの教育用コンピュータへのログオンも試しておいてください。

3 電子メール

3.1 電子メールの仕組み

3.1.1 メールアドレス

電子メールを利用するためには,もちろん,メールアドレスが与えられていなければなりません。 メールアドレスは @ や . を含んだ文字の並びで構成され,

foo@example.com

のような形をしています。 メールアドレスを持っているということは, 電子メールの配信を司るコンピュータであるメールサーバー (Mail Server) に, 電子メールの利用者として登録されている(アカウントがある)ということです。

メールアドレスにおける @ の右側 (example.com) は,利用者のアカウントが登録されたメールサーバーあるいはメールサーバーが所属する組織を表す部分であり2, これをドメイン名といいます。 @ の左側 (foo) は,そのメールサーバー(あるいはドメイン)のどの利用者(ユーザー)であるかを特定するものです。 郵便に例えれば,@ の右が住所(あるいは,地域の郵便配送を担当する郵便局の名前)であり, @ の左が氏名に相当します。

3.1.2 電子メールの送信から受信まで

次の図は,左端のコンピュータから送ったメールが,右端のコンピュータまで届く仕組みを表す概念図です。 この図はコンピュータ上でのメールソフト (電子メールを読み書きするためのソフトウェア 3) を使ったメールの送受信を想定したものですが, 携帯電話やスマートフォン,Web サイトからの電子メールの送受信でも, 両端のコンピュータが別のものに置き換わるだけで, 基本的な仕組みは同じです。

mailtransfer.png

図1: メール送受信の概念図

  1. 電子メールの送信

    ユーザーがメールソフトで電子メールを送ると, その内容 (メッセージ; Message) はまず, メールソフトで設定されているメールサーバーへと送られます。 そのメールサーバーは, メッセージの宛先メールアドレスから宛先のメールサーバーの名前を調べます。 それが自分であれば,メール受信者のメールボックスにメッセージを保存します。

    自分宛てでないメッセージは別のメールサーバーへと送られます(メールの中継)。 中継先のメールサーバーでも同様のことが行われ,最終的に,メッセージは宛先のメールサーバーまで届き,そこのメールボックスに保存されます。 このようなメールの送信・中継の役割を担うメールサーバーを特に SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) サーバーと呼びます。

    ここで,SMTP はプロトコル(protocol; 通信のための約束事)の一つで, 主にサーバー間で電子メールを送受信する(中継する)ために使われます 4

  2. 電子メールの受信

    メール受信者に届いた電子メールは,受信者のアカウントがあるメールサーバーのメールボックスに保管されています。 そのメールは POP(Post Office Protocol)や IMAP(Internet Message Access Protocol)と呼ばれるプロトコルで取り出すことができます。 そのため,届いたメールを保管するメールサーバーを POP サーバーや IMAP サーバーと呼びます。 または,受信サーバーと呼ぶこともあります。

    メール受信者のコンピュータで動いているメールソフトが POP や IMAP で受信サーバーと通信します。 受信サーバーのメールボックスに届いたメールは,そのメールの受信者だけが読める必要があります。 そのため,受信サーバーからメールを取得するには受信者のユーザー名とパスワード等によるユーザー認証が必要となります。 ユーザー認証に成功して初めて,受信者は届いたメールを受信サーバーから受け取ることができます。

3.1.3 Web メール

これまでは,コンピュータでメールソフトを使ってメールを読み書きする仕組みを説明してきました。 メールソフトは個々のコンピュータにインストールされているものですが, メールソフトが持つ機能を Web サイトで提供している場合があります。 このサービスを Web メールと呼びます。

メールソフトでメールを送受信するには,一般に利用者が送信 (SMTP) サーバーや受信 (POP/IMAP) サーバー等の設定をしておく必要があります。 これに対し,Web メールではこれらの設定が Web サイトで予め行われているため, Web メールを使った電子メールの送受信は, Web ブラウザで Web メールのサイトにアクセスし, 一般にはユーザー名とパスワードを入力するだけで行えます。

本学の学生は「生涯メールシステム」と名付けられた Web メールシステムを利用できます。 生涯メールシステムは大学教育情報システムを経由して利用することができます。 生涯メールシステムのアカウント(ユーザー名とパスワード)は大学教育情報システムと統合されているため, 大学教育情報システムにログインすると,再度のユーザー認証なしに電子メールの送受信ができるようになっています。

3.2 生涯メールシステムの利用

生涯メールシステムの実体は Google 社の Web メールである Gmail です。 従って,生涯メールシステムの基本的な使い方は Gmail と変わりませんが, 本学から付与されたアカウントとメールアドレスで, 大学教育情報システムを経由して使うようになっている点が通常の Gmail とは異なります5

生涯メールシステムを使用するには,Web ブラウザ (Firefox) で大学教育情報システムにログインして, 「お気に入り」の中の「生涯メールシステム」をクリックします。 すると,ブラウザの新しいタブに生涯メールシステムの画面が表示されます。

生涯メールシステムを初めて利用するときには, 「新しいアカウントへようこそ」というページが表示されるかもしれません。 その場合には,内容を確認して「同意します」をクリックします。

生涯メールシステムの「受信トレイ」のページが現れたら, 授業担当者から the first message というサブジェクト (Subject; 件名) のメールが届いているはずですので, クリックして中身を見てください。そこに書いてある指示に従って,メールを送信してみましょう。

3.3 電子メールの利用における注意事項

本学には「電子メール利用ガイドライン」があり, 大学教育情報システムの「お気に入り」から見ることができます。 ここでは,ガイドラインに載っていることも含めて,メール利用上の注意を記します。

3.3.1 適切なサブジェクト(件名)をつける

メールが多く届く人はサブジェクト (subject; 件名) でメールを整理したり,そのメールを読むかどうかの判断をします。 メールを送信する際には,内容を簡潔に表すサブジェクトを付けましょう。

3.3.2 Cc, Bcc の使い方

ある人に宛てたメールのコピーを, 他の人にも参考程度に同時に送りたいときには, Cc (carbon copy) や Bcc (blind carbon copy) を使います。

メールの宛先 (To) や Cc に書いたメールアドレスは,メールが届いた人全員に見えるため, 複数の人にメールを送る際に,誰かのメールアドレスを他の人に勝手に教えてしまうことになる恐れがあります。 Bcc に書いたメールアドレスは受信者のメッセージに表示されませんので, 複数の人にメールを送る際には,必要に応じて Bcc を使い, 送信先である人のメールアドレスを無闇に他の人に知らせない配慮が必要です。

3.3.3 メッセージに名前を記す

電子メールを作成するときには,宛先のメールアドレスやサブジェクトを記すことはもちろんですが, 電子メールの本文にも差出人の名前を書いておくと,誰から送られたメールなのかがわかりやすく, メールの受け手に親切です。

3.3.4 メッセージに署名をつける

電子メールでは,送り手を示すために,メッセージの最後に「署名」をつけておくことがあります。 以下に署名の例を挙げます。

-- 
函館 太郎
北海道教育大学函館校
国際地域学科 地域協働専攻 地域政策グループ

上記はあくまで例です。 署名をつける際には,どのような相手に,どのような内容, 文脈においてメッセージを送るのかを考えたうえで,署名に記す項目を考えましょう。 署名の「長さ」もそれによって異なりますが,あまり行数の多いものは避けるほうが良いでしょう。 なお,メールソフト等で署名の設定を行うときには, 最初の

「-- 」

は自動的に付けられることが多いです。

3.3.5 メールで使う文字について

電子メールのメッセージ(本文やサブジェクト,宛先など)に使うべきではない文字があります。

日本語の電子メールで最も確実に利用可能な文字は ISO-2022-JP (JIS コード)という文字コード表に含まれているものです。 ここには,いわゆる「半角カナ」や「丸数字」「(株)」といった記号は含まれていません。 これらは機種依存文字と呼ばれる文字であり, メールの送信先で文字化けを起こす可能性があるので注意しましょう。 相手がどのような環境でメールを使っているかがわからないときには,これらの文字は使わないでください。

次の例は,丸数字を含んだメール本文をあるメールソフトで表示したものです。

次の行では,まる1をいわゆる丸数字で書きます。
?!$r$$$o$f$k4]?t;z$G=q$-$^$7$?!#
上の行には,まる1をいわゆる丸数字で書きました,と丸数字で書きました。

3.3.6 添付ファイルに関する注意

以下では,添付ファイルに係わる注意事項を記します。

なお,電子メールにファイルを添付する方法については, 今回の授業で取りあげませんので,必要であればソフトウェアのマニュアルやヘルプなどを参照してください。

  1. 添付にする必要性は?

    電子メールのメッセージにファイルを添付して送ることができます。 この機能は便利ですが,様々な欠点もあります。 本当に添付ファイルとして送るべきか,事前によく考えましょう。

    図やグラフ,写真などをメールで送りたい場合には添付ファイルにする必要がありますが, 数行の文章のみならば,ワープロの文書ファイルにして送る必要は一般にはありません。 文章はメールの本文に書けば済みます。

    添付ファイルは本当に必要なときにだけ使うようにしましょう。

  2. 相手は添付ファイルを開ける?

    ファイルを開くにはアプリケーション・ソフトウェアが必要です。 開くことのできない種類のファイルを送られても困りますので, 添付ファイルを送る際には,そのファイルを開くアプリケーションを, 受け手も利用可能であるかどうかを確認する必要があります。

  3. 添付するファイルの大きさは?

    ファイルを添付して送る場合,ファイルの大きさ(サイズ)に注意してください。

    一般にメールシステムでは,受信できるメールのサイズに制限が課されていますので, あまりに大きなサイズのメールは相手に届きません。

    また,受け手が回線容量の小さいネットワークを利用していれば, ファイルを添付して大きくなったメッセージを受け取るには時間がかかるでしょう。 相手のメールボックスを一杯にしてしまうかもしれません。

    1 MB(メガバイト)以上のファイルを送りたい場合には,このサイズのファイルを送って 大丈夫かどうかを,ちょっと考えましょう。 相手のシステムに大きな負荷がかかる可能性があります。

    10 MB以上のファイルはメールで送らないようにしましょう。 このサイズでは相手のメールサーバーが受け取りを拒否する可能性があります。 持ち運び可能な記録媒体で相手に渡したり,ファイル共有のサービスを利用するなどの方法を検討してください。

  4. コンピュータ・ウィルスの可能性

    受信したメールの添付ファイルには,それがコンピュータ・ウイルスに感染したファイルである可能性があります。 従って,添付ファイルを送ると,受け手に添付ファイルの安全性確認を強いることになります。

    見知らぬ相手から送られてきた電子メールにファイルが添付されていた場合, それがウイルスである可能性が高いので,その添付ファイルを開いてはいけません。 もし.送られてきた電子メールの添付ファイルがウイルスかもしれないと迷って判断できない場合, 詳しい人に相談することを勧めます。

    また,コンピュータ・ウィルスの中にはウイルスを添付ファイルとして送ってくる種類のものが多くあります。 添付ファイルの送り主が信頼できる相手であっても, その人がウイルスに感染したコンピュータを利用していて, ウイルスがその人のふりをして(差出人を書き換えて)ウィルスを添付して送りつけてくるかもしれないのです。

    メールの送り手としては,ウイルスが添付されたメールと相手に間違われないためにも, ファイルをメッセージに添付して送りたい場合は, あらかじめ知らせておくなどの方法をとると安心です。

3.3.7 電子メールのメッセージを相手がすぐに読むとは限らない

電子メールは,直接相手に届くのではなく,いったん,相手が利用しているメールサーバーのメールボックスに届きます。 メールボックスのメールはすぐに読まれるとは限りませんので, すぐに返事がなくとも焦らずに待ちましょう。

電子メールは何らかの障害により相手に届かなかったり,届くまでに時間がかかることもあります。 そのため,メールを受け取った側は読んだ旨の返事を出すのが良いでしょう。 送り手が返事を求めていない場合もあるので,電子メールの内容を読んだうえで適宜判断してください。

3.3.8 HTML メールについて

HTML 形式のメールは不用意に使わないようにしましょう。 むやみに HTML メールの中の Web ページへのリンクをクリックしたり,画像を表示すると, そのメールを読んだ PC や使っている Web ブラウザ等の情報が自動的に Web サイトに送信され悪用されたり, フィッシングサイト等の危ないサイトに誘導される可能性があります。

また,メールの送信先が HTML メールを読むことができない環境である可能性もあります。

3.3.9 メールの盗み見

電子メールの内容は送信経路上で他者に見られる可能性があります。 重要な情報をメールで送信するのは止めましょう。 メールそのものや,メールの通る通信路が暗号化されている保証がない場合には,特に気をつけてください。

3.3.10 メールの詐称

メールの差出人は容易に改変(詐称)できるということはよく覚えておいてください。 フィッシング詐欺などの危険なメールが送られてくる可能性があります。 状況によっては,電話などのメール以外の手段で,本人からのメールかどうかを確認する必要が 生じることもあり得ます。

3.3.11 チェーンメールの禁止

複数人へのメールの転送を求めるチェーンメール(不幸の手紙などのように, 同じ内容を別の人に転送するよう要請するもの)は,メール配送システムに大きな負荷をかけるので, 加担しないでください。情報の確実さを見極める力が大切です。

3.3.12 迷惑メールへの対応

迷惑メールが届いても,配送中止の依頼も含めて,返信はしないこと。 返信するとメールが確実に届いていることを相手に知らせることになり, 迷惑メールが増えることになりかねません。

不審なメールは無視するのが鉄則です。 また,自分のメールアドレスを Web ページや掲示板に掲載すると, 迷惑メールが届く原因になります。メールアドレスの扱いは慎重にしましょう。

3.4 実習課題

  1. メールを作成する際に自動的に署名が入るよう設定してください。 そのためには,まず,生涯メールシステムのウィンドウ右上の歯車のアイコンをクリックします。 その後でどうすればよいか,自分で探してみてください。
  2. 誰かに自分の署名入りのメールを送ってください。自分の携帯宛て等でも構いません。
  3. the first message というサブジェクト(件名)で届いたメールに「全員に返信」の操作で署名入りの返事を送ってください。 「全員に返信」を使えば,元のメールの宛先 (To) や Cc に記載されたメールアドレス全てに宛てた返事を送ることができます。 メールの本文は,メールが無事に届いていたことを伝える内容としてください。 「3.3 電子メールの利用における注意事項」を守ってください。

4 タッチタイプ

4.1 タッチタイプとは

タッチタイプとは,キーボードを見ないで文字入力をするための技術です。

タッチタイプができれば,コンピュータで文章を書いたり,プログラミングしたりする際に,キーを打つことを意識する必要がなくなり,本来行うべき思考に集中できます。コンピュータを考えるための道具として使うには,タッチタイプは必須の技能です。

タッチタイプを行う際の重要なポイントは次のとおりです。

  • 指をホームポジションから離したら,すぐにホームポジションに戻すこと
  • タイピング時にキーボードを見ないこと

4.2 タッチタイプの練習

本校の教育用コンピュータには,タッチタイプ練習用のソフトウェア「猫的タッチタイプ」がインストールされています。 このソフトウェアには,タッチタイプについての詳しい説明やタッチタイプの方法に関する説明がありますので,まず,これを学習してください。 引き続き,猫的タッチタイプでタッチタイプの練習も行いましょう。

タッチタイプの練習は授業の合間の空き時間などに各自で行ってください。 どんどん上のレベルを目指して頑張りましょう。

脚注:

1

括弧内は関係する「到達の最低レベル」の番号

2

複数台のメールサーバーで一つのメールシステムを構成しているなど, 実働しているメールシステムはより複雑な構成になっていることがありますが, 電子メールの送受信の基本的な仕組みが理解しやすくなるように, ドメインのメールサーバーを一台に単純化して考えます。

3

メールソフトはメーラ等とも呼ばれます。正式には MUA (Mail User Agent) といいます。 教育用コンピュータにはメールソフトとして Mozilla Thunderbird がインストールされています。

4

メールサーバーでは MTA (Mail Transfer Agent) という種類のプログラムが,その処理を担っています。

5

生涯メールシステムは,スマートフォンの Gmail アプリからも直接利用できるようになったようです。

日付: 2019/4/17

著者: 今野 英明

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