3. ファイル操作の基本
目次
1 ファイル
1.1 ファイルとは
- 一般に作業の結果等をコンピュータに保存するにはファイルを使います。
- ファイルへの保存の際には,ファイルに名前をつける必要があります。 ファイル名としては,ファイルの内容がすぐにわかるような名前が望ましいです。
1.2 本学の教育用コンピュータにおけるファイルの保存場所
- 本学の教育用コンピュータでは,利用者のファイルを保存する場所として次の3つがあると考えてください。
- ホームディレクトリ(H ドライブ; H:)
- ドキュメント
- 外部記憶媒体(USBメモリやCD-Rなど)
- ここで,1 と 2 は,どの教育用コンピュータからでも利用できる,各利用者専用のファイルの保存場所です 1。
- 外部記憶媒体を用いる場合はコンピュータウィルスに注意してください。 他のコンピュータで利用したり,他の人が使っていた外部記憶媒体を使うときなどには特に注意が必要です。
- 本学の教育用システムでは,上記以外の場所に大きなサイズのファイルを置くと,消失したり,コンピュータ利用時に不具合が発生する可能性があります。
1.3 拡張子の表示設定
Windows の規定 (default) の設定では,ファイルの拡張子(ファイルの種類を表す,ファイル名最後の . に続く部分)が表示されません。 このままだとセキュリティや利用上の問題が起こる可能性があるので,すべてのフォルダで拡張子が表示されるように設定しておきましょう。 次の操作をしてください2。
- デスクトップから「PC」を開き,「表示」タブをクリックする。
- 「表示」タブ右側の「ファイル名拡張子」にチェックを入れる。
2 フォルダの階層構造とファイル操作
2.1 フォルダと階層構造
所有するファイルの数が多くなってくると,重複しない適切なファイル名を考えたり,使いたいファイルを探すのが大変になってきます。 そのような場合,ファイルを入れるフォルダを複数作成しておき,適当なフォルダにファイルを入れて整理するのが普通です。
フォルダの中には,さらにフォルダを作ることができます。 この仕組みを利用すると,ファイルを大分類・中分類・小分類のように,階層的に分類して整理できます。 これをフォルダの階層構造(木構造)と呼びます。
デスクトップの「PC」を開くと,そのコンピュータから利用可能な外部記憶装置が表示されます。 Windows では各装置をドライブとして区別します3。 ドライブの名前をドライブ名といい,A から Z のアルファベットが使われます。
ドライブ毎に物理的なフォルダ(ディレクトリ)を階層的に作成することができます。
例えば,Windows では一般的に,コンピュータに内蔵されたハードディスクドライブは C ドライブ(C: と表記)となり,その中には Windows が動作するのに必要なファイルや,アプリケーションソフトウェアのためのファイルが,階層的に配置されているのを見ることができます。
2.2 ファイル操作
ファイルやフォルダの作成・複写・移動・名前変更などの操作を,ここではファイル操作と呼びます。
Windows でのファイル操作の方法はたくさんありますので,ここでは具体的な操作法の紹介は略しますが, 「Windows10(もしくは自分の使っている OS 名) ファイル操作 Tips」などのキーワードで Web 検索すると,いろいろと便利な方法があることがわかります。 正確(誤りがない)で効率の良い(素早い)ファイル操作の方法を身につけると,コンピュータをうまく使いこなすことができます。
2.3 練習
2.3.1 ファイルの作成・保存
- 大学教育情報システムから,大学教育情報システム使用マニュアルをダウンロードしてファイルに保存してください。ファイル名は既定の unipaex_manual_stu_19.3.22.pdf のまま変更せずに保存してください。既に保存が済んでいる人は再度の操作は必要ありません。
- この授業の資料「2. パスワード変更・電子メール・タッチタイプ」に含まれる「メール送受信の概念図」を保存(ファイル名: mailtransfer.png)してください。既に保存が済んでいる人は再度の操作は必要ありません。
- スタートボタンから Word 2016 を開き,「白紙の文書」テンプレートを選んだら,自分の学籍番号と名前だけを記して,適当な名前のファイルに保存してください。
2.3.2 フォルダの作成とファイルの移動
今回作った各ファイルを,フォルダを作成してそこに移動することによって,下の図のように整理しましょう。 図において,johokiki,manual, tmp は作成するフォルダです。manual と tmp は johokiki の中に作ります。 図のように,manual と tmp の中に保存・作成したファイルを移動してください。 なお,johokiki を作成する場所(フォルダ)は任意ですが,ドキュメントや H ドライブの直下が考えられます。フォルダの作成は,「ドキュメント」などを開いておき,そこで「右クリック -> 新規作成 -> フォルダー」で行えます。作成したフォルダの名前は,図で指定されたものに変更してください。
johokiki | + manual | | | + unipaex_manual_stu_19.3.22.pdf | + tmp | + mailtransfer.png + (適当な名前のWordファイル)
2.3.3 ファイル提出
作成したフォルダ・ファイルの階層構造を zip ファイル 4 にしたものを提出してください。
zip ファイルの作り方
「PC」等の中から,作成した johokiki をマウスで右クリックし,現れたメニュー(コンテキストメニュー)の「送る」の中の「圧縮(zip形式)フォルダー」をクリックします。
提出方法
大学教育情報システムの「課題提出」機能を使って提出してください。
脚注:
例えば,スタートメニュー(の「Windowsシステムツール」内)やデスクトップから「PC」等を開けばわかりますが,ホームディレクトリ(H:)は「ネットワークの場所」(ネットワークを使って参照可能な別のコンピュータ)にあります。 本校の教育用システムでは,ドキュメントの実体は H: 内のフォルダなので,どのコンピュータからでも自分のものを使えます。
ファイル名等の表示方法の詳細は,表示タブ右側の「オプション」から変更することができます。
同じ装置を複数のドライブに分けて使うこともあります。
zip ファイルとは,ファイルやフォルダをまとめて圧縮して一つにしたファイルです。このようなファイルをアーカイブ (archive) や書庫ファイルなどと呼びます。