この実習では,幾つかの音について,音と聞こえの関係を調査する。
以下の課題を行って,結果をメモ帳等のテキストエディタを使ってテキストファイルに記しておきなさい。
また,その結果が生じる理由やその他気づいた点等も記録しておきなさい。
実習は,まず,コマンドプロンプトを開いて,この授業用ディレクトリをカレントディレクトリとして (cd onsei) から始めるのがよい。
- 500 Hz の純音を作成して wavesurfer で開き,
波形・スペクトル・音を確認しなさい。
wav ファイルの名前は,例えば s500.wav とする。
- mksine を純音作成に使う場合,
パラメータファイルを作らずに,
純音の周波数をキーボードから入力する方が便利。
500 Hz の純音作成であれば,
mksine s500.wav >s500.txt
を実行して,
500 を打ってエンターでよい。
- Wavesurfer 起動時の Choose Configuration ダイアログでは
Demonstration を選択する。
- 250 Hz, 500 Hz, 1000 Hz, 2000 Hz, 4000 Hz の純音を聴き比べ,
純音の周波数と音の高さの関係について,
どのようなことが言えるか考えなさい。
8000 Hz 等の他の周波数の純音についても試しなさい。
音質の問題はあるものの,複数の音を聴き比べるには,Windows の Sound Recorder が便利。
Sound Recorder を
sndrec32 file.wav
として起動すれば,ファイル file.wav が読み込まれ,すぐに音を聞くことができる。
- 資料 p.5 の矩形波を,基本周波数を 250 Hz とし,
各 harmonics の周波数をその整数倍として作成しなさい。
wavesurfer で波形・スペクトルがどうなるか確認した上で,
周期複合音の基本周波数が変わると音がどう変わるかを調べなさい。
- 周波数 500 Hz, 1000 Hz, 1500 Hz, ... , 5000 Hz の 10 個の正弦波を等しい振幅で含む(10 個の正弦波を加えた)音を作り,
波形・スペクトル・音がどのようになるかを確かめなさい。
また、この音と周波数が 500 Hz の純音を聴き比べ,両者の音の高さの関係を記しなさい。
- 前の課題で作成した音から,周波数 500 Hz の正弦波を除いた音を作り,
波形・スペクトル・音がどのようになるかを確かめなさい。
また、この音と周波数が 500 Hz の純音を聴き比べ,両者の音の高さの関係を記しなさい。
- 資料 p.4 の複合音を作成する際に,
mksine のパラメータファイルの第3項を適当に与え,
各周波数成分の初期位相を変更してみなさい。
波形・スペクトル・音を,元のものと比べなさい。
- 資料 p.4 の複合音を wavesurfer に読み込んで,
Transform -> Invert
や,Transform -> Reverse
を実行してみなさい。
波形・スペクトル・音はどうなるか。