例題

1. [pp1-1.c](必須) プログラムのコンパイル・修正・実行: 次の内容をもつソースファイルを作成し，コンパイルしなさい。
   

   #include <stdio.h>
   
   main()
   {
       printf("Hello world!\n")
   
       return 0;
   }
   

   コンパイル時に エラーメッセージ が出ることを確認したら， printf で始まる行の行末に ; (セミコロン)を加えてから再度コンパイルし， プログラムを実行しなさい。画面に Hello world! と表示されるはずです。

2. [pp1-2.c](必須) プログラム実行時のエラー: 次の内容をもつソースファイルを作成しなさい。
   

   #include <stdio.h>
   
   main()
   {
        int i = 2;
   
        printf("6 / %d = %d\n", i, 6 / i);
   
        return 0;
   }
   

   その後，下記の指示に従いなさい。

   1. ソースファイルをコンパイルし， エラーメッセージが表示されないことを確認してから， このプログラムを実行しなさい。6 / 2 の計算結果が表示されます。

   2. ソースファイル中で 2 と記述されている箇所を 0 に変更し， 同じファイル名で上書き保存しなさい。 このソースファイルをコンパイル・実行し， 実行時にエラーメッセージが出ることを確認しなさい。

      コンパイルに成功しても，作成したプログラムが正しいとは限りません。 プログラムの実行時にエラーが起きた場合にも， ソースファイルを修正してコンパイルし直す必要があります。

   3. ソースファイル中の 0 を 3 に変更してからコンパイルし， 正しく実行できることを確認しなさい。

3. [ppa1-1.c] 1. のソースコードを参考にして， 画面に自分の学生番号と氏名（ローマ字でよい）を出力するプログラムを作成しなさい。

課題2

1. 画面に

   "Welcome to
           C!"
   

   と表示するプログラムを，次の各方法で作りなさい。

   1. 二つの printf を使って各行を表示する。 [pp2-1.c](必須)

   2. 一つの printf のみですべてを表示する。 [pp2-2.c](必須)

   次の点に注意すること。

   • ソースファイルは， この授業用に作成したディレクトリに保存すること。

   • ソースファイルの 1 行目には， ファイル名をコメントとして記入すること。

   • 表示の2 行目(C! の行) の行頭を字下げするために， タブ文字 \t を使うこと。 タブによる字下げの量は，端末の設定によって変わるため， 上と同じ字下げ量にならなくともよい。 なお，1 行目は字下げしない。

   • ソースファイルを作ったら， コンパイルしてプログラムを実行し， 結果が正しいことを確認すること。

2. [pp2-3.c](必須) キーボードから入力する 3 つの整数の平均値を求めて表示するプログラムを作成しなさい。 平均値は整数で求まればよい。

   必ず次の形式で表示するプログラムにすること (10，20，30 を入力した場合の例)。

   Average of 10, 20 and 30 is 20

3. [ppa2-1.c] リスト 1.4 のプログラムを， 変数 integer1 と integer2 に格納される 2 整数の積 (product)・ 商 (quotient)・余り (modulus) を求めて表示するように書き換え， 20 と 10 を入力したときの計算結果を確認しなさい。 また，他の整数を入力したときの実行結果も観察しなさい。

4. [pp2-4.c](必須)

   キーボードから2つの整数を入力し，大きい方の整数のあとに「is larger」という文字列をつけてプリントするプログラムを書け。2つの 整数が等しいときは，「These numbers are equal」というメッセージ をプリントすること。

   例えば，入力が 5 と 10 のとき「10 is larger」と表示し， 入力が 5 と 5 のときは「These numbers are equal」と表示する。

   注意：この問題における二つの整数の関係は

   • 1番目の値が2番目の値より大きい場合
   • 1番目の値が2番目の値より小さい場合
   • 二つの値が等しい場合
   の3通りであり， すべての場合についての処理をプログラムに記述する必要がある。

5. [ppa2-2.c]

   整数を入力して，それが奇数であるか偶数であるかを判定し，その結果 をプリントするプログラムを書け。

   奇数・偶数の判定結果は，入力した整数のあとに「is odd」（奇数の場 合）または「is even」（偶数の場合）をつけて表示することとする。

   ヒント：剰余演算子を使う。偶数は 2 の倍数であり，2 の倍数を 2 で 割った余りは 0 である。

課題3

1. [pp3-1.c](必須) 成績が 60 点以上なら Passed と表示し， それ以外なら Failed と表示するプログラムを作成しなさい。 成績(整数)はキーボードから入力することとする。 if/else 選択構造を用いること。

2. [pp3-2.c](必須) キーボードから入力した整数が 10 以上ならば A， 8 か 9 ならば B， 6 か 7 ならば C, 5 ならば D と表示し， これ以外のときには二つの printf 文を使って

   Failed.
   You must take this course again.

   と表示するプログラムを作成しなさい。

1. [pp3-3.c](必須) 資料の 「1000 を越える最初の 2 の累乗を求めるコード」を基に， 次のことを行いなさい。
   1. 1000 を越える最初の 2 の累乗を表示するプログラムを作り， 動作を確認しなさい。

   2. そのプログラムを，2 以上 1024 (1000 を越える最初の 2 の累 乗) 以下の整数の中から，2 の累乗にあたる数を全て表示するよ うに変更しなさい。

      ヒント：変数 product に値を代入する度に product の内容を表 示する。

2. [pp3-4.c] (必須) 次のプログラムを参考にして， 10 個の整数を一つずつキーボードから入力して， その中の最大値を求めて表示するプログラムを作りなさい。 カウンタ制御による反復処理を行うプログラムにすること。 main の中のコメントは不要。
   

   /* 3 つの整数を入力し最大値を求める (順次構造版) */
   #include <stdio.h>
   
   main()
   {
       int number;   /* 入力値格納用 */
       int largest;  /* それまでに見つかった最大値 */ 
   
       /* 最初の数の処理 */
       printf("Type integer : ");
       scanf("%d", &number);
       largest = number; 
   
       /* 2 から 3 番目の数の処理 (同じ処理の繰り返し) */
       printf("Type integer : ");
       scanf("%d", &number);
       if (number > largest)
           largest = number;
   
       printf("Type integer : ");
       scanf("%d", &number);
       if (number > largest)
           largest = number;
   
       /* 結果の出力 */
       printf("Largest integer: %d\n", largest);
   
       return 0;
   }
   

3. [pp3-5.c](必須) 1 から 10 までの数を，1 行につき一つずつ出力するプログラムを作りなさい。

   カウンタ制御による反復を用いること。 カウンタとして用いる変数の名前を i とし，i の値を出力すること。

   さらに，このプログラムに対して，次の動作をするための コードを追加しなさい。

   1 から 10 までの数を表示した後で， それらの和を Sum = 55 と出力する。 和はプログラムに計算させること。 和を格納する変数の名前を sum とし， 和の出力では変数 sum の値を出力すること。

4. [pp3-6.c] (必須) 「番兵制御を使ったクラス平均プログラム」を 次のような出力をするプログラムに書き換えなさい。 クラス平均を小数点以下第一位まで表示させることに注意しなさい。
   • 実行例 1)

     Enter grade (-1 to end): 98
     Total of 1 student(s) is 98
     Enter grade (-1 to end): 76
     Total of 2 student(s) is 174
     Enter grade (-1 to end): 84
     Total of 3 student(s) is 258
     Enter grade (-1 to end): -1
     
     Number of students is 3
     Total is 258
     Class average is 86.0
     

   • 実行例 2)

     Enter grade (-1 to end): -1
     
     Number of students is 0
     No grades were entered
     

5. [ppa3-1.c] 任意個の非負整数の入力に対して， その中の最大値を求めるプログラムをつくりなさい。 -1 を番兵値とする番兵制御による反復処理を用いること。

6. int 型変数 i と j に，各々 3 と 2 が格納されているとする。このと き次の各式の持つ値は何か。それを調べる (式の値を表示する) プログ ラムを作成しなさい。結果を予想してからプログラムを実行し，何故そ うなるのかを考えなさい。なお，各式の値は浮動小数点数(実数)として 表示すること。[pp3-7.c] (必須)

   1.0 + i / j * 10.0
   1.0 + 10.0 * i / j
   1.0 + (float) i / j * 10.0
   1.0 + (float) (i / j) * 10.0
   

課題4

1. [pp4-1.c](必須) pp3-4.c と同じ動作をするプログラムを, for 反復構造を使って実現しなさい。

2. [pp4-2.c] (必須) for ループを使って，画面に次の出力をするプログラムを作りなさい。

    1 1.000000
    3 1.732051
    5 2.236068
    7 2.645751
    9 3.000000
   11 3.316625
   13 3.605551
   15 3.872983
   17 4.123106
   19 4.358899
   

   なお，2 列目は 1 列目の数の平方根であり、一列目の数を i とすれば， 数学関数 sqrt(i) で求めることができる。
3. [ppa4-2.c] 次のプログラムの実行結果を確認しなさい。
   

   #include <stdio.h>
   
   main()
   {
       int i, j;
   
       for (i = 0; i < 5; i++) {
           for (j = 0; j < 10; j++) {
               printf("(%d,%d) ", i, j);
           }
           printf("\n");
       }
   
       return 0;
   }
   

   このプログラムを，次を出力するプログラムに書き換えなさい。

   (0,10) (0,8) (0,6) (0,4) (0,2) 
   (1,10) (1,8) (1,6) (1,4) (1,2) 
   (2,10) (2,8) (2,6) (2,4) (2,2)
   

4. [pp4-3.c] (必須) 「リスト 3.3 試験結果から評定毎の人数を集計する」を，switch 構造 を用いる代わりに，if/else 構造を使うプログラムに変更せよ。 大文字と小文字の入力を区別せずに扱うために，論理演算子を使用すること。

5. [ppa4-3.c] キーボードから入力した文字 (数字や記号を含む) と， その文字の ASCII コードを10進数で表示するプログラムを作成しなさい。 プログラムは，EOF の入力があるまで，入力と表示を繰り返し行うこととする。 また，if (または if/else) 選択構造を使って， 改行文字とその文字コードを出力しないプログラムとすること。