第2回:文書の作成と印刷
2010/04/22

1.授業の目的

2.授業の内容

時間の都合上,授業の進み具合によっては,テキストの内容の一部を来週に振り替えることがあります.また,テキストの流れと異なり,一部の内容を授業の最初に扱うこともあります.

3.前回のおさらい

前回のおさらいをちょっとします.

コンピュータの起動(電源オン),ログオン,シャットダウン(電源オフ)と問題なく行えますか?

タッチタイプの練習は授業の合間の空き時間などに,各自練習しておいてください.特に制限を設けていないので,どんどん上のレベルを目指して頑張ってください.

前回,ブラウザを起動していくつかWebサイトを閲覧しました.追加でお知らせしますが,大学教育情報システムをブラウザを通じて利用できます.大学全体の公式Webサイト(http://www.hokkyodai.ac.jp/)から「在学生の方」--->「修学支援」--->「大学教育情報システム」とたどります.

またはブラウザに直接URI(https://eis.sap.hokkyodai.ac.jp)を入力しても利用できます.

もし学内のPCからFirefox(バージョン 3)で大学教育情報システムに接続できない場合,つぎのページに書かれていることにしたがって再度操作してみてください. ---> Firefox 3 利用時の大学教育情報システムへのアクセス方法 (学内からのみ閲覧可能)

4.ワープロで文書を作成しよう

はじめに

コンピュータ上にて,文書を作成するためのアプリケーションのひとつとして,「ワードプロセッサ」(以下,「ワープロ」とよびます)があります. i.

今回の授業では,ワープロを利用した文書の作成について基本的な解説を行い,あわせて実習を行います.なお函館キャンパスに設置されている多くのコンピュータでは,ワープロとして「Microsoft Word」が利用できますので,今回はこのアプリケーションをもとに,解説および実習をすすめてゆきます. ii.

今回の授業でふれる事柄は「Word」以外のワープロにおいても応用できるはずです.より詳しい,高度な利用方法については,ヘルプや参考図書を使って調べてください.

電子データとして保存することの意味

ワープロを用いる場合,作成した文書は電子データのファイルとして保存されることになります.ですので,紙に文字を書き連ねていくのとは異なり,文書の修正,加筆や再利用が簡単にできます.したがって,このワープロの特性を生かした文書作成を行う必要があります.

さらにワープロの特性として,最終的に印刷する文書としての内容を確認できることが挙げられます.つまり常に「できあがり」をイメージしながらの文書作成ができるということです. iii.

文書を作成する

文書作成の手順

最初に,文書を作成する際の「手順」について簡単に説明しておきます.

  1. 文書を作成する目的と読み手を明らかにする.
  2. 文書を作成するために必要な情報を文献などを通じて集める.
  3. おおまかな文案を考え,作成してゆく.
  4. 作成した文案を読み直し,修正や加筆をほどこしてゆく.
  5. 文章全体を読み直し,整形,清書したうえで文書を完成させる.

この手順に従って,ワープロにて文書を作成する場合,手順の3.以降の作業をワープロにて行うことになります.

題名や見出しをつけよう

レポートなどの文書を作成する場合,その文書には必ず「題名」や「見出し」をつけます.また,執筆者の氏名や日付などの情報も入れておくこともあります.

レポートなどの文書は「章」というまとまりをいくつか組み合わせて作成されます.また,ひとつの「章」は複数の「節」というより小さいまとまりを組み合わせて構成されています. iv.

この「章」や「節」には必ず「見出し」をつけておきます.

段落ごとに改行する

ワープロにて文書を作成する場合,文書の本文は,特に必要がない限り,段落ごとに改行します.これは段落も「章」や「節」を構成する要素のひとつであることを意識しつつ,文書を作成するうえからも必要なことといえます.

文字の大きさや種類を変える,文字を寄せる

ワープロでは文書において,文字の大きさや種類(書体)を変更することができます.

また,文章の一部や全体を「右寄せ」「中央寄せ」にすることができます.

ただし,自由に,どの文章でも強調したり,寄せたりしてよいわけではありません.

なぜなら,これらの機能は,「題名」や「見出し」を本文と区別しやすくするために用いたり,本文中で強調したい箇所などに対して利用するからです.

あくまでも,文字を強調したり,寄せたりするのは,文書において話の流れをわかりやすく(読みやすく)するために行うのだ,ということです.

なお,詳しいやり方は担当者からの指示に従ってください.

文書をファイルとして保存する

文書を作成したら,ファイルとして保存しておきます.

文書をファイルとして保存する場合,名前をつける必要がありますが,その文書の内容がわかるような名前をつけておきましょう.

もし,仮に文書が作成途中であっても,ファイルとして保存しておくことを推奨します.また,ファイル名を変えて保存すると,コピーをとったことになるので,万一元のファイルを消してしまった場合でも,文書を開くことができます.

キャンパス内では利用者個人専用の保存場所(Hドライブ)を提供していますので,そこに保存したり,または「マイ ドキュメント」に保存することにします.

文書ファイルを開く

さきほど保存した文書ファイルを開いてみましょう.

5.文書を印刷しよう

プリンタを利用する

キャンパス内では,コンピュータとプリンタがお互いにネットワークでつながっており,利用者が共同で利用することができます.

キャンパス内のWindowsを利用するコンピュータから印刷するためには,「プリンタの利用法」を参照し,担当者の指示に従って行います.

印刷命令を取り消す

プリンタを利用する際に,例えば紙切れに気づかず,何回も印刷の命令をプリンタへ送ってしまうことがあります.または,何らかの事情で,自分が送った印刷命令を取り消したい場合もあるでしょう.

このような場合,自分が送った印刷命令を取り消すことができます.

まず「プリンタとFAX」を開きます.その手順については,「 プリンタの利用法」を参照してください.

「プリンタとFAX」のウインドウには,自分が接続したプリンタのアイコンがあります.それを開きます.

もし,そのウインドウに,送られた印刷命令が表示されていれば,取り消すことが可能です.その場合は,取り消したい印刷命令を選び,「ドキュメント」--->「キャンセル」と選びます.

ただし,自分以外の利用者が送った印刷命令は取り消すことができません.同じ利用者の送った印刷命令が大量にあり,利用に支障をきたす場合は,管理者に連絡してください.

トラブルの場合は?

プリンタの利用法」に書かれているもの以外だと思われるトラブルの場合,管理者へ連絡してください.この授業を受けているみなさんの場合は,授業の担当者(内田または今野,どちらの教員に連絡してもOKです)までお願いします.

プリンタにかかわらず,コンピュータやネットワークの障害が発生したと思われる場合,自分で対処できないようならば管理者へ連絡してください.

決して,障害を放置したまま立ち去ることのないようにしてください.

脚注

  1. 他にも文書作成のためのアプリケーションが存在します.Windowsでは,「ワードパッド」や「メモ帳」を利用することができます.
  2. 「Microsoft Word」はマイクロソフト社の製品ですが,他にもジャストシステム社の「一太郎」などの製品があります.なお,キャンパス内の多くのコンピュータではオープンソフトウェアの「OpenOffice.org」がインストールされています.その中の「OpenOffice.org Writer」を利用して文書作成を行うことができます.
  3. このようなワープロの特性を「WYSIWYG(What You See Is What You Get)」と呼ぶことがあります.
  4. 「章」や「節」の組み合わせは,文書において話を筋道立てて(論理的に)読みやすくするために用いられます.これを「章立て」とよびますが,これの詳しいやり方はレポート作成についての文献などを参考にしてください.